お客様のご要求
BP Chemicalsのリマ・コンプレックスの制御スペシャリスト、ジョン・レザベク氏によると、オハイオ州のリマにブタンジオール(BDO)プラントを新設した際、「BP Chemicalsはプロセス制御の信頼性についてコンセプト全体を見直す必要がある」と考えていました。新規プラントの目標は、従来のプロセス制御システムで問題となる複雑さや冗長さを取り除き、高い信頼性を実現することでした。
さらに、レザベク氏は「BDOプラントの設計にあたり、古いアナロ グ通信システム、独自仕様のデジタル・バスや機器などは使いたくないと考えていました。こういったものは、設計の柔軟さを損ない、ライフサイクル・コスト を膨らませ、プラントのアップグレードを困難にしてしまうからです。」と語っています。
ソリューション
BP Chemicals社は、エマソンプロセスマネジメントのFOUNDATIONフィールドバスを組み込んだPlantWebフィールドベース・オートメーション・アーキテクチャーを採用しました。
BP Chemicalsのプロジェクトは、FOUNDATIONフィールドバスを用いた文字通りの分散型制御を最大級のスケールで展開するものとなります。85台のFisher FIELDVUEデジタル・バルブコントローラーのうち83台に制御アルゴリズムを搭載します。
さらに、デュアルエレメント型伝送器はすべて、オンボードのシグナルセレクト・ブロックに依存します。71のフィールドバス・セグメントが、350にもおよぶRosemount、Rosemount Analytical、Micro Motion、Fisher Controlsなどのフィールドバス計測機器やバルブに対応し、130のフィードバック・ループを処理します。プロセス内の400もの装置はそれぞれDeltaVオートメーション・システム・プロセスコントローラーに接続されます。これにより、緊急停止機能を除けば、システム全体がひとつのオペレーティング・プラットフォームによって管理されることになります。
オートメーションの設定は、簡単なドラッグ・アンド・ドロップの方法で視覚的に行われました。設計済みの機能ブロックにほぼすべてのロジックが含まれているため、コードを書く必要はほとんどありませんでした。バルブはすべて現地で目盛調整が行われ、計器はすべてメーカー認証のカリブレーションに従ったため、建設中にカリブレーション・トレーラーに高い費用をかける必要はありませんでした。
レザベク氏は、「PlantWebの高いビジュアル機能によって、オペレーターは画面上でバルブの動きを確認できるため、流量のバランスをとったり、バルブの調整不足や詰まりがないか調べたりするのに、非常に役に立ちます。」と力説しています。
利点
エマソンプロセスマネジメントは、オープンスタンダード・ベースの技術に基づいた柔軟な設計と現場機器の広範な機能によって、優れたシステムを利用しながら大幅なコスト削減を実現しました。
この新しいフィールドベースのPlantWebアーキテクチャーは、最初からバスをスケーラブルなアーキテクチャーに組み込んでいることから、FOUNDATIONフィールドバスの長所を最大限活かすものになっています。レザベク氏は「故障とその影響の分析を厳密に行なった結果、もはや冗長性は重要ではないことがわかりました。PlantWebとFOUNDATIONフィールドバスが、複雑さを排除しつつ高い信頼性を実現するための新しい道筋を切り開いてくれたのです。」と語っています。