プロジェクトニュース(紙パルプ・鉄鋼・非鉄金属) 2011.11.16 スマートワイヤレステクノロジによってスウェーデンの製紙工場が環境基準への準拠を実現
ローズマウントワイヤレス導電率伝送器によって周辺環境への化学物質の排出を防止 2011年11月16日 イェブレ港のプラントでは、熱交換器からの排水を海に戻す前に、厳重な監視を行っています。なぜなら内部にわずかな漏れがあるだけで、有害な化学物質が周辺環境に排出されてしまう可能性があるからです。酸、塩基、塩は漏れると水の導電率が上昇するので、導電率センサーで簡単に検知することができます。しかし、施設改修プロジェクトによって、既存の計装機器をサポートするI/Oを撤廃することになりました。したがってKorsnäs Gävle社では、必要な測定データをメインコントロールルームに伝送するための別の手段が必要となったのです。 Korsnäs Gävle社でプロセスオートメーションのプロジェクトリーダーを務めるPeter Hallenberg氏は、次のように述べています。「最初は新しいケーブルを敷設することを検討したのですが、非常に時間がかかるためプラント改修プロジェクトのスケジュールに遅れを生じさせる恐れがありました。従って、このアプリケーションは、IEC 62591(WirelessHART)通信規格に対応したエマソンのスマートワイヤレステクノロジを導入、評価する絶好の機会となりました。」 Korsnäs Gävle社が導入したスマートワイヤレスソリューションには、ローズマウントアナリティカルの6081-C伝送器が含まれています。6081-C伝送器は導電率プローブに接続されており、その測定データは、スマートワイヤレスゲートウェイ経由で既存の制御・データ取得システムに送信され、そこで環境監視規制へのコンプライアンスの確認などに使用されます。 またKorsnäs Gävle社では、曝気処理用の水槽や池からの排水を継続的に監視するシステムを確立する必要に迫られていました。pH、溶存酸素量、水温を測定する22個のセンサーを新たに設置し、それらを中央監視システムに接続する必要があります。しかし、利用できる既存のケーブルはなく、一方で新たにケーブルインフラを敷設するのはかなり困難で、コストも1mあたり200ユーロかかりました。 この課題に対処するためKorsnäs Gävle社では、4入力に対応したローズマウントワイヤレス伝送器を6台設置して、分析センサーから送られるデータを中継することにしました。こうして環境規制への準拠に必要なデータがワイヤレス計装装置から伝送されるようになりました。 「スマートワイヤレス計器を注文してから2か月も経たないうちに、すべてのシステムが完全な運転状態になりました。これは、30か所の新規測定ポイントの導入にかかる時間としては非常に迅速なものです。こうしてネットワークが整備されてみると、計器の増設が非常に容易になったということを実感できました。」とHallenberg氏は述べています。 Korsnäs Gävle社では、具体的には、7台のローズマウント648ワイヤレス温度伝送器を設置して、曝気処理用の水槽や池につづく排水ピットの水温の監視を自動化しています。今後はさらに、プラントの主処理部にある2基の木材チップ蒸解装置のフィルタの詰まりを検知するために、8台のローズマウントワイヤレス伝送器を設置する予定です。
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