委託製造業者の シダ―バーグ製薬が DeltaV™ システムの「バッチプロセス用設計」の柔軟性を活用

実証済みの結果: シダーバーグ

委託製造業者の シダ―バーグ製薬が DeltaV™ システムの「バッチプロセス用設計」の柔軟性を活用

       

DeltaV M シリーズコントローラ

「このシステムは、プロセス開発で使用するための貴重な情報を当社に提供し、施設全体が cGMP を順守するための補助文書を提供してくれます。それにより、再現性に優れた製造プロセスをお客様に提供することができます」
James Yarger 博士
Cedarburg Labs
社長

 

結果

  • 設置/スタートアップ費用の削減
  • エンジニアリングコストの削減
  • 構成の柔軟性の向上
  • 設定/文書作成のエラー削減
  • プロセスの拡張性
  • 現行医薬品適正製造基準(cGMP)の順守

用途
バッチプロセス、医薬品

顧客
Cedarburg Labs(ウィスコンシン州グラフトン)

課題
委託製造業者の Cedarburg Lab の顧客には、世界有数の製薬企業が含まれます。同社の施設は、50 ~ 500 ガロンまでサイズの異なるグラスライニング製リアクターを含む 4 種類の「スイート」で、同時に複数の顧客に対応するよう設計されています。Cedarburg の制御機器は複数の製品状況を処理し、頻繁に発生する製品およびプロセスの変更に対応しなければなりません。
制御要件には、簡単なものから複雑なものまで、さまざまな制御戦略が含まれ、生産プロセスは必ず厳密に文書化されます。つまり、すべてのバッチは現行医薬品適正製造基準(cGMP)を順守しなければなりません。また、スケジューリング目的で、顧客の信頼を維持し事業を継続するため、施設では各顧客のバッチを最初に正確に(時間通りに)生産しなければなりません。したがって、プロセスの再現性と信頼性は極めて重要です。
多くの場合、構成ではスイート間で顧客の機密を保持する必要があります。顧客ごとに使用するスイートが異なる場合、特定のスイートのハードウェア/ソフトウェアの一部たりとも他のスイートにアクセスできてはなりません。ところが、ある顧客の製品のみが施設全体を占拠する場合もあるため、Cedarburg では、すべてのスイート間でプロセス制御とデータをシームレスに統合した単一のプラント環境を構築する必要もあります。

医薬品工業用の洗浄機洗浄


Emerson の DeltaV および PlantWeb アーキテクチャソリューションの柔軟性と使いやすさには感銘を受けました」

James Yarger 博士
Cedarburg Labs
社長


ソリューション
Emerson Process Management の DeltaV™ デジタル・オートメーション・システムとスマート・フィールド・デバイスをベースとした PlantWeb™ フィールドベースアーキテクチャを導入することで、Cedarburg Labs は医薬品有効成分と医薬中間体の委託製造業者として、特定の隙間市場に低コストで参入しています。
Cedarburg Labs は、自社のスイートでプロセスを自動化するために、Emerson の DeltaV オートメーションシステムと各種 Emerson スマート・フィールド・デバイスを選びました。DeltaV システムの柔軟性とフィールドデバイスの完全性を組み合わせることで、独自の製品をその場で簡単に構成できます。
スイートごとに独自の DeltaV ワークステーションを持つため、そのスイート内の機器を他のスイートから独立して操作・監視できます。また、すべてのワークステーションがネットワークで接続されているため、必要に応じて 1 つのワークステーションから施設全体を統一プラントとして運営できます。「Emerson の DeltaV および PlantWeb アーキテクチャソリューションの柔軟性と使いやすさには感銘を受けました。当社では、多目的製造スイートで当社の複雑な生産ニーズを満たすための最善策として、そのシステムを選んだのです」と語ったのは、Cedarburg Labs 社長の James Yarger です。そしてこう付け加えました。「このシステムは、プロセス開発で使用するための貴重な情報を当社に提供し、施設全体が cGMP を順守するための補助文書を提供してくれます。それにより、再現性に優れた製造プロセスをお客様に提供することができます」
制御システムと多数のフィールドデバイスを単一のサプライヤから調達することで、セットアップが効率化され、プロセス制御ソリューション全体のすべてのコンポーネントが統一的に連動しました。
DeltaV システムの使いやすさにより、社内のプロセス制御スタッフ抜きでも調整と再構成が可能になりました。フィールドデバイスにパラメータが設定されると、それをすべてコントローラに読み込んで実装できました。変更はオペレータインターフェイスから実行できました。構成を保存して今後のプロジェクトや大規模なプロジェクトに使用できました。DeltaV システムの GUI とバッチ記録機能により、オペレータは文書を素早く確認し、プロセスが要件通りに実行されたかどうかを判定できました。
DeltaV システムの Windows スタイルのワークステーションでは、顧客のバッチ構成を次から次へと簡単に変更できます。プロセスオペレータの操作は、既存のバッチモジュールを新しい構成ファイルにコピーし、DeltaV の GUI でパラメータを変更するだけです。
DeltaV システムの導入により、Cedarburg のオペレータは新しいプロセスをモデリングできるようになりました。これにより、プロセスの問題を予測しやすくなり、初回から正しいプロセスの実行が保証されました。顧客は、すべてのバッチが適切に実行されることに安心できるだけではなく、正確な情報を入手してスケールアップを継続することもできます。

製薬工場で働く従業員
シダーバーグ研究所のお客様は、製品製造の全体手順書を作成する必要があります。DeltaV システムは、cGMP を 100% 順守したオペレーションを維持するために、連続リアルタイムプラント履歴記録/バッチ記録機能のほか、イベントデータ、バッチ生産データを提供します。これらの情報をすべて相互に繋げ、分析用の有意義なデータをお客様に提供することができます。
DeltaV スケーラブルシステムは、シダーバーグ社がスイートやリアクタを新しい構築に追加すると拡張できます。同様に、DeltaV は既存スイートに追加の制御機器を収納したり、将来の施設に備えて新しいオートメーションシステムを追加したりすることができます。拡張が必要な場合、DeltaV システムの GUI で既存のリアクタ構成をコピーして変更するだけで、新しいリアクタをプロセス制御システムに追加できます。
各製造スイートは小型で、独自のプロセス・オートメーション・システムが必要であるため、システムは低コストで、設置スペースの面積に合わせて拡大/縮小する必要があります。DeltaV レールマウントコントローラと I/O モジュールを、システムの Windows ワークステーションの隣の壁掛けキャビネットに設置することで、貴重な制御室スペースを節約できました。追加のコントローラまたはモジュールを簡単にレールに取り付け、システム配線に接続できます。
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