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産業用 IoT を産業レベルの強固なセキュリティで保護

エマソンでは、重要なオペレーションデータが、必要な人からはアクセスしやすく、対象外の人物からは安全に保護されるよう徹底する複雑なセキュリティ対策を講じています。

製造工程全体では何十億個ものセンサが使用され、連携することで、ユビキタス IoT(モノのインターネット)を構成する「モノ」の集合体を監視しています。 これらはそれぞれが千差万別な機能を担い、業界ごとに異なるデータを収集しますが、全部に共通する要素が 1 つあります。それはデータ、しかも多量のデータです。

メーカー各社は何十年も、重要なプラント機能やオペレーショナルテクノロジー(OT)の制御を主眼として非常に安全性の高い非公開ネットワークを使用していました。 しかし近年、石油・ガスなどの製造業では、コスト削減や柔軟性向上と同時に広範囲の施設の監視と制御を可能にする IoT アプリケーションを検討・導入するようになりました。

産業用 IoT アプリケーションはその成り立ちにより、グローバルインターネットを経由した、既存の非公開ネットワークからリモートのエキスパートやサプライチェーンパートナーへのデータ移動を前提としています。 そのため、セキュリティを最優先する必要があるのです。 エマソンでは、重要なオペレーションデータが、必要な人からはアクセスしやすく、対象外の人物からは安全に保護されるよう徹底する複雑なセキュリティ対策を講じています。

スマートセンサ、ワイヤレス技術、デジタルオートメーションで四半世紀を超える経験を積んできたエマソンは、石油・ガスなどの業界に対し、安全でネットワークに裏打ちされた種類豊富な OT ソリューションを届けています。 今日、他社に先駆けて産業用 IoT に移行する企業をサポートする中で、弊社はある普遍的真実に気付きました。それは、前述の信頼性をセキュリティに導入することが産業用 IoT の成長の決め手だということです。

産業 IoT の安全性を確保するには、大半のアプリケーションを構成する 4 領域に注力する必要があります。その内訳は、遠隔でデータを収集するセンサ、収集データを変換し、安全にインターネットに接続する「ファースト・ワン・マイル」分の OT ネットワーク、データを保管・処理して貴重なインサイトを引き出すソフトウェア、そして最後にこれらのネットワークの設計者、管理者、ユーザーです。

メーカー各社がこれら 4 領域に着実に対処しながら産業用 IoT を導入してプロセスを自動化し、最大限まで効率性を高められるようサポートするために、エマソンは最近、自社の非常に高度な Plantweb™ デジタルエコシステムを拡大しました。 

  1. センサ
    エマソンは、お客様がエネルギー効率や有害ガスの漏洩から腐食や保守ニーズまで、極めて多様なものを測定・追跡するデバイスとワイヤレスネットワークを展開できるようサポートします。 これらのデバイスとネットワークは、常時オンのセキュリティ機能を最重要視して設計されており、暗号化やキー管理などの機能を備えています。 このように高度なセキュリティを完備しているため、重要な OT システムでの使用に最適です。
  2. 「安全なファースト・ワン・マイル」
    私たちは、施設の非公開 OT ネットワークとインターネットの接続部分を「ファースト・ワン・マイル 」と呼んでいます。 このような製造施設内の通信接続は、企業が非常に安全な OT データを非常に安全な非公開ネットワークまたはクラウドネットワークに選択的に接続し、リアルタイムで分析できるように設計されていなければなりません。 安全なファースト・ワン・マイルは、階層型ネットワークインフラストラクチャを使用して、OT ネットワークとインターネットを接続すると実現できます。 階層型ネットワークは、専用のファイアウォールとアプリケーションを使用し、階層化された保護を提供することで、セキュリティを確保します。 
  3. データストレージとソフトウェア
    多数のサードパーティ・アプリケーション・プロバイダ(エマソンなど)が、Microsoft Azure などの主要なクラウドコンピューティング環境を活用して、多くの大手企業の IT 部門でその強固なセキュリティを実証しています。 一般的には、このアプローチは大半の企業がすでに信頼しているサービスを基盤としているうえ、最も厳格なグローバルセキュリティ認証と地域別要件を満たしているため、広く受け入れられています。
  4. 従業員とポリシー
    メーカー各社は、明確なセキュリティポリシーを作成し、IoT ネットワークのさまざまな要素に関わる従業員全員の周知、理解を徹底する必要があります。 機器やソフトウェアへのアクセスは、直接職務でアクセスが必要な従業員に限る必要があります。またデータセキュリティとデータの価値を両方とも最大限まで高めるには、産業用 IoT が展開されている施設へのアクセスを厳格に管理しなければなりません。

産業メーカー各社が急速に会得しつつある、最適な産業用 IoT 導入戦略は、拡張性の高さが特徴で、解決すべき個々のビジネス課題についても拡張性が求められます。 実証済みのソリューションをあらゆるセキュリティレイヤーに組み込むことで、メーカー各社が自信を持って産業用 IoT 技術を導入する一要因になっているとエマソンは自己評価しています。