バイオテクノロジー企業が SIP サイクル時間を 20% 短縮し製品汚染を最小化
成果
- SIP サイクル時間を最大 20% 短縮
- 実証済みの滅菌と汚染の最小化
- 設置コストを 23% 削減
図 1. Rosemount 848T 温度伝送器
図 2. 手動検証プロセスの代わりに Rosemount 848T を使用することで、SIP サイクル時間を 10 ~ 20% 短縮できます。
顧客
バイオテクノロジー企業
アプリケーション
スチーム/定置滅菌(SIP)
課題
バイオテクノロジー企業では、プロセス配管および容器の滅菌のため、定期的に SIP(スチーム/定置滅菌)プロセスが実施されています。 SIP プロセスでは、プロセス配管に蒸気を注入し、121.1℃ の死滅温度まで加熱を行います。 全ての必要ポイントで死滅温度に達した後、約 30 分間その温度を維持することで SIP サイクルが完了します。
多くの場合、SIP プロセス中には自動温度計測機器は使用されていません。 その代わりに、Tempilstik(手動表面温度インジケータ)を用いて、容器およびプロセス配管の各検査ポイントが死滅温度以上に達しているかを手動で検証しています。 SIP 操作が頻繁で、温度測定の高密度(平均的なサイトで 200 ~ 300 の検査ポイント)であることが原因で、表面温度インジケータを使用して手動で温度を検証すると時間がかかってしまいます。 また、温度監視を連続的に実施することはできないため、プロセス汚染のリスクが生じる可能性があります。
ソリューション
Rosemount™ 848T 8 入力温度伝送器は、このような密度の高い温度監視が求められる SIP 用途に最適な温度測定ソリューションです。 Rosemount 848T は手動検証プロセスに比べて大幅な精度向上を実現し、各 SIP 測定ポイントでの継続的な温度監視が可能です。 これにより、プロセスの確実な滅菌が可能となり、汚染リスクが低減します。
手動検証プロセスの代わりに Rosemount 848T を使用することで、SIP サイクル時間を 10 ~ 20% 短縮できます。 これは、 理想的な死滅温度に達するまで各ポイントを 1 つずつ測定するのではなく、すべての温度ポイントを同時に監視できるためです。
さらに、連続自動温度監視で、各温度測定ポイントで致死係数(F0)の蓄積を算出できることで、さらなる時間短縮が可能となります。 F0 は、死滅温度よりも低い温度での殺菌時間を表します。 ユーザーは F0 を使用することで、死滅温度以下の温度に致死性を蓄積し、装置を死滅温度に維持しなければならない時間を短縮することができます。 さらに、温度が自動的に監視されるため、顧客は適切な滅菌が行われたことを証明するデータを利用できるようになります。
これまで、I/O サブシステムに直接配線されたセンサや、単一入力トランスミッタアーキテクチャなどの自動温度監視方法は、制御室まで何百もの配線を配線することに関連する材料費と設置費が高額であったため、これらの用途では使用されていませんでした。
この用途において Rosemount 848T は、FOUNDATION™ フィールドバスプロトコルを使用することで主に必要な通信ワイヤ数が減ったため、設置コストを 23% 削減を実現しました。 この用途で使用される計測機器は、Rosemount 848T と温度センサまたは RTD で構成されています。 温度センサは必要な温度監視ポイントごとに設置され、各センサのリード線は、付近の Rosemount 848T に接続されます。 Rosemount 848T 伝送器は、プロセスエリア全体に小さなステンレス鋼の接続ボックスに設置され、各伝送器は 8 つのセンサ入力を受け入れます。 最大 16 台の Rosemount 848T 伝送器が連結されて制御室まで配線され、1 組の配線で最大 128 の温度測定値を通信できるようになりました。